2012年1月22日日曜日

いつか王子様が - 三十路ロンドン女一人旅

私のフラットはステューディオといって、日本でいうワンルーム。ロンドンでは独身者の一人暮らしは一般的では無く、フラットシェアが主流。

日本でずーっと一人暮らししていた私は他人どころか家族とも住みたくない。

一度だけ試したフラットシェアはインド人の男性とその母親が住むカウンシルフラット(公営住宅)で、タイ人女子三人、バングラデシュ人の男性との同居だった。

総勢七人が住んでいるというのにバスルームは一つ、しかもシャワーしか無かった。タイガールズのシャワーの使い方が余りにもひどかったので注意をしようと部屋に行ったら、ダブルルームにベッドが三つ並べられ、他に何もスペースが無い中で生活していた。彼女達はほとんど英語を喋れなかったし、私も干渉するのもされるのも嫌だったので同居人とはほとんど関わらぬまま引っ越した。

学生時代に住んだ学生寮、元彼と住んだ数ヶ月と夫と暮らした三年以外はずーっと一人暮らし。

ひきこもりな私にとって家でリラックスできる事はものすごく大事。なので高い家賃の割に安普請でボロいフラットに住み続けている。

現在の住居はロンドンで七つ目。贅沢は言えないのは分かってるけど素敵な我が家とは言えない。

壁が薄くて隣人の寝息すら聞こえてしまうし、何より洗濯機が共同な上に故障しても大家がなかなか直してくれないので奪い合いになる。電気は部屋にメーターがあり、コイン式。昨日の夜、起きたら電気が切れていた。真っ暗な中で踏み台を使ってコインを入れる羽目に。

家賃は日本円で約九万四千円/月。プラス電気代と、市民税が約一万三千円。ガス・水道は込み。

ちなみにロンドンのゾーン2でこの家賃は破格。

フラットシェアをすれば洗濯機はもちろんバスタブもある大きなバスルームのあるフラットに住める。

フラットメイトも友達と住まない限りそういつでも一緒に過ごす訳では無いらしい。ただ、ここ数年で家賃相場がどんどん上がっているので金銭的にはそんなに差は無いらしい。

今のフラットに引っ越す時フラットシェアも考えたけれど、月に数十ポンド程しか変わらないなら、と一人暮らしを選んだ。

先日引越しした友人のステューディオには洗濯機もあり、キッチンも大きかった。部屋もかなり広くて理想的だったけれど、家賃は十二万円、水道光熱費とカウンシルタックスを加えたらきっと十四万はいくはず。一人暮らしは非経済的。

自分のフラットを持っている人でも、少しでもお金を節約する為に空き部屋を貸しに出したりする。

夫と別居する時、友人には少しでも知り合いを増やしたほうが良いから、とフラットシェアを薦められた。確かに、運が良ければ友達になれるかも知れない。

ただどうしても、他人と住むのには抵抗がある。人と話すのが面倒くさい日も(よく)ある。

このままロンドンに住み続けても、借金が増え続けるばかりで家を買える日なんてきっと来ない。

安月給

ボロアパート

友達(ほとんど)無し

彼氏無し

金無し

寒い

英語不自由

医療機関が微妙

食べ物まずい

物価高い

私、何でこの国にいるんだろうな~。

それでも何となく帰国に踏み切れない理由もはっきり浮かばない。

良いところももちろんあるんだけど、長く住んでしまうとそれすら気づかなくなる。

お金があれば良い生活ができるのはどこでも同じだけど、正社員で働いてるのにここまで生活が苦しいのは日本では有り得ない気がする…。

あ~どうしようかな~。


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